インターフェイスのお話し。

今月は、新潟からご依頼の「ホンダ・フリード(平成24年式)」に、プルタイプ・エレクトロニックアクセルリング&ブレーキレバーの装着作業をしています。

今回は変わりダネとして、この”お弁当箱”をご紹介します。これは「電気式」のアクセルリングやレバーに付属しているもので、グイドと車両を接続する、いわゆる「インターフェイス」です。むかしファミコンでこんなスケルトンカセットがありましたね(笑)。コナミ?

さてこのお弁当箱には基本的なアクセルデータがプログラムされてますが、車両によって取付けるアクセルリングの「ストローク量」が変わるので、車両本来のデータに合うように微調整します。

「アクセルワイヤー」が無くなった現代のクルマは、ペダル部分の「電気抵抗」の変化によって、アクセル開度を決定しスロットルを作動させているので、元々の”抵抗値”に合わせないと、車両のコンピューターが「エラー」と認識してしまうのです。
ちなみに、現代のFORMULA 1では「ブレーキ」も機械的から電気的に変わっていて、市販車の「自動ブレーキ」や「自動運転技術」にも応用されているので、そのうちブレーキも電気的にステアリング部分でコントロールできるようになり、”完全”な「両手運転」が可能になるかもしれませんね。

 

製品の付け替え ~KANGOO ドリーマー号 2 完成~

車いすバスケチーム「横浜ドリーマー」さまへ提供させて頂いておりました、弊社デモカー「KANGOOドリーマー号」が、この度初回の車検が迫ってまいりましたのでお役御免となりました。(ご苦労様)  そこで、また新しいKANGOOを迎え「運転補助装置」を付け替えることになりました。

新しいと言っても、モデルも仕様も(カラーも笑)まったく一緒ですので、配線や特製ブラケットなどそのまま再利用でき、イレギュラーが無い限りすんなりと行く作業でございます。

ただ、健常者がブレーキペダルを踏む際に、足のつま先がブラケットに触れてしまうことがあり、ブレーキレバーのストローク具合にも調整の余地がございましたので、この際にブラケットを改良することに致しました。

※加工前

※加工後(ブレーキレバーロッドは新調)

ブレーキレバーの押し具合と、ブレーキペダルの踏み具合ともに「合格!!」

Guidosimplexの電源「ON/OFF」スイッチ※下側

バック時など、緩やかに進みたいときのアクセル開度「50%制限」スイッチ※上側

細かいとこもすべて元通りにして・・・

最後に今回の作業にはまったく関係ないですが、今時USBポート(充電)は必需品ということで、市販用品をピッタリすっきり収めて・・・

KANGOOドリーマー号2の完成です!!

なんて、見た目は何もかも同じですので、新しいなんてまったくわかりませんね(笑)。

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<装着製品>

906GV プッシュタイプ エレクトロニックアクセルリング & 907 ブレーキレバー

<車両>

RENAULT KANGOO ZEN 1.6AT

<協力>

車いすバスケットボールYokohama Dreamer